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ブローカーのプライド・ディーラーのプライド 【FXを学ぶ】 [投資・株・FX]


よくニュースなどで、「本日の東京為替市場1ドル=98.50~55」の後ろで紙を投げあう映像が映し出されるのを目にすることがあると思います。

彼らは「ブローカー」と呼ばれ、金融機関同士の仲介を行っており、紙を投げ合ってお互いが取引の確認を行っているのです。東京証券取引所のようなものが、為替の世界には存在しないことは皆さんご承知のことと思いますが、あのようにして為替の取引は行われているのです。

さて、今回は彼らブローカーにスポットライトを当ててみたいと思います。実は、国によって彼らの立場は異なるように思います。

以前、出張でNYのJFK空港に降り立ち、イミグレーションで紋切り型の「目的は?」と聞かれ、「ビジネス」と答えると、「何をやっているんだ?」と。「broker of foreign exchange(FXの仲介業)」と答えると、担当者の顔つきが変わったこと(尊敬のまなざしと言うと言い過ぎかもしれませんが・・・)を覚えています。

つまり、dealer=brokerなのです。

一方、日本ではと言うと想像できるかもしれませんが、dealer>brokerであり、あくまでもdealerサイドからすると、手数料を払っているのだからという意識が強く働いています。もちろんすべてのdealer、brokerが同じだとはいいませんが、一般的にその傾向が強いと思います。

あるdealerがNYへ転勤。そこで、つい日本でのくせが出てしまったのか?思いっきりbrokerをけなす発言をしたところ、訴えられてしまいました。

市場が荒れると、ついつい口調が荒くなりがちになるのですが、まさか彼も訴訟沙汰になるとは思っていなかったのでしょう。brokerにしてみると、プライドを傷つけられた!?ということなのかもしれませんが、国によって「ブローカー」の立場はこれだけ違うのです。




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