ヘアケアの基礎知識【白髪にまつわる迷信】 [薄毛・抜け毛の悩み]
白髪にまつわる迷信
知っているようで知らない白髪についての迷信の話。
白髪が生えてくると、「周囲に広がらないように」と抜く人を見かけたことはありませんか。
1本生えると、周辺も白くなっていくので「広がる」と思われがちですが、これは全くの俗説。
白髪が広がることはありません。
よって、抜くことで周りに白髪が“生えてこない”というのは間違いです。
一方、「抜いたから黒髪が生えてくる」という考えもあります。
これも迷信。毛根周辺の環境がよくなって、メラノサイトが活性化されれば色素の量が増え黒くなる可能性はありますが、そうでない限り白髪のあとに黒髪が生えてくるということはありません。
逆に、黒色の髪が伸びるにつれて、根元が白くなることがあります。
一般に、人間の髪は1ヵ月で約1センチ伸びます。20センチの人なら約2年、30センチの人なら2年半の歳月がかかっています。
それだけの時間があるためメラノサイトが変調をきたし、下の方から白い髪が伸びてくることがあるのです。
最後に、一番気になる「白髪と脱毛の関係」。
白髪が増えてきたからといって、脱毛が促進されるわけではありませんが「白髪になる人はハゲない」というのも全く根拠のない話。
例えば、俳優のショーンコネリーは、側頭部は白髪ですが頭頂部の髪の毛はありません。
このように、白髪と脱毛の原因は別なのです。
加齢とともに髪が白くなる人はたくさんいますので「白髪になったから私はハゲない」と安心するのは早計です。
数本でも気になる白髪。
白髪にまつわる迷信はたくさんありますが、どれも都合のいい解釈ばかり。
迷信に惑わされず、普段から髪の健康に気を配りましょう。